2010年 02月 10日
抱擁のかけら LOS ABRAZOS ROTOS |
期待のアルモドヴァル最新作「抱擁のかけら」。早速見てきました。言ってしまえばメロドラマなんだけど、やっぱりアルモドヴァル、がっかりさせられることがない。最初のころに比べると映像美よりストーリーの深さの方が印象が強くなっている。これが成熟ってことかな。実は監督が本格的に映画を撮りだしたのは、40歳前後なんですね。『神経衰弱ギリギリの女たち』なんて、若い時の作品と思っていた。
ペネロペは、この作品においては女神のよう。その美によって、本人が好むと好まざるとに関わらず典型的なファム・ファタル(ラテン女にはコレがハマるのだ)であり、カルメンのような激しい女性。痛い。。。怖い。。。人間の情念。。。万国共通だけど、ラテンは激しいなぁ。。。でもさすがはアーティスト、全てを作品に昇華できるのが後味がよろしい。
いつも思うのだけど、彼の作品では実は男優がすごく魅力的なことが多いのです。スペインにもこんなさわやかな人いるんだ~とか、特にTalk to herの彼と今回のルイス・オマール。いい味出してるんですな~。女優も脇がなかなかいい。元彼女でいつも彼を見守るブランカ・ポルティージョ、あと、彼の作品にたびたび登場する、あの、鬼面組のような不思議な顔の女優。日本で言えば、片桐はいり??? 監督の茶目っ気感じて、あぁ、アルモドヴァル作品や~!って嬉しくなってしまった。しかし、オタク君はどこの国でも、前髪がシットリ、ペターっとしてるんですな。これも万国共通か ;-)
こちらは19日(上映期間2週間)で上映終了。京都では、観たい作品は観られる内に観ておかねばなりませぬ。
http://www.houyou-movie.com/
最近他に「ヴィクトリア女王」を見ました。「Avatar」を見ようと思ったら、日曜の午後で満席。で、ちょうど時間が合ったのがコレだったのです。イギリスらしく優等生的だけど、なかなか勉強になりました。ちょうどハプスブルグ展見た後だったし、近い世界だったな。
by kyokahori3
| 2010-02-10 11:14
| 映画