2010年 01月 26日
THE ハプスブルク L'exposition des tresors de Habsbourg monarchique |
仕事が本格的に始まり、ホっと一息ついた日の午後。東京で見た友だちに「すごくいいから京都に来たら、見た方がいいよ」と言われ、なるべく早めに、もちろん平日に見よう! と思い立ったが吉日で、運動不足解消を兼ね、自宅から鴨川沿いを往復徒歩で。これも京博に行く喜びのひとつであります。冬は寒いけどね~ ;-)
この鴨ちゃんたちは、全然関係ないんだけど、行きしなにいたから。最初の写真など、まるでワルツを踊っているようではござりませぬか?
で、私でもこの展覧会のスゴさ、豪華さはわかりましたですよ。以前、何かの展覧会の時(忘れてるんじゃあ見ても意味ないね。。。)に、ハプスブルク家についての新書を買って読み、エリザベートについての本も読んで、マリー・アントワネットはもちろん、ヴィスコンティの作品にもある『ルートヴィッヒ』は狂王と呼ばれていた、とかそんなこんなの知識しかなかったのだけれど、どこかで見たことのある作品の多いこと。
ティツィアーノ、ラファエロ、ベラスケス、エル・グレコ、デューラー、ルーカス・クラナッハ、ルーベンス、レンブラントとまあ、スゴイよスゴイ! 特に予期していなかった、ベラスケスとエル・グレコ(ギリシア出身とはつゆ知らず)のスペインの画家。意外と多く持ってはったのですね。
中でも圧巻は、エリザベートを描いたフランツ・クサファー・ヴィンターハルターの作品。この画家は知らなかったけれど、あまりにも美しい。エリザベートについては、少し知識があったから、あぁこれが悲劇の皇妃かぁ。。。と息を呑まんばかりの気品あふれる美しさとその数奇な人生を重ね、感慨深いものを感じて、全てを見終わってから再び彼女の元へと引き返しました。オーガンジーを幾重にも重ねたボリュームのある白いドレス、ちりばめられた星型の髪飾りなど、どこまでもエレガント。この絵が巨大なのに、これまた圧倒されてしまったわけです。ハプスブルク家の肖像画は、実物に忠実に描かれているのが特徴だそうだから、本当に美しかったんだな。
もう一つ、印象的だったのが、「11歳の女帝マリア・テレジア」(アンドレアス・メラー)。あの女帝も11歳の頃は気品を感じさせつつもこんなに可憐で、これまた美しかったのですね。11歳とは思えないけどね。この手の女性の顔は、どこかで見たことがあるような、、、とても好みなのです。目じりが上がって気が強そうな、ちょっと意地悪そうだけど。。。ブルーの瞳と、ブルーのシルクのドレスとがマッチしています。
さすがにこの展覧会は、京都にしては平日でも人がわりと多かった。いやはや、ハプスブルク家について復習せねば。この人たちがいてくれて本当に良かった。すばらしい作品を通して、長い年月を経ても、こんな豊かな気持ちを与えてくれるのだから。本日はウィーンに思いを馳せて。。。
by kyokahori3
| 2010-01-26 19:53
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